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Google Maps APIの概要と種類について

今回はGoogle Maps APIの概要と種類について解説していきます。



まずGoogle Mapsとは、グーグルが提供している無料地図サービスのことを言います。
Google Mapsの使い方については、前回までの記事を確認してください。
このGoogle Mapsを自分のサイトやWebアプリケーションとして利用できるように提供されているのがGoolge Maps APIです。
無料で自分のサイト等に、様々な表現の地図を組み込むことができます。

(※2016年6月22日から新規サイトでGoogle Mapsを使用する場合はAPIキーが必須になりました。APIキーが必要でプランによって使用制限が異なります。当サイトでも説明していますが、詳細については「Google Maps APIs Standard Plan Updates」をご確認ください。)

Google Maps APIを使えば特定の位置の地図を表示させたり、自分で作成した画像を使ったマーカーを地図上に設置したり、ラインや図形を描くことが可能となります。
またデータベースなどとの組み合わせ独自の地図情報アプリケーションを作成することも可能です。
さらに、スマートフォン用のアプリでもGoogle Maps APIを利用して地図を表示することが可能なので、どんなプラットフォーム(ウェブ、Android、iOS)でも多彩な表現の地図を作成することが出来ます。
 2017年時点、Googleが提供しているGoogle Maps APIは次の通りです。

ウェブ API

Google Maps JavaScript API
・JavaScriptを使用してウェブにマップを表示します。
・Webアプリケーションとして、PC版と同じものがAndroidやiPhone等のスマホでも動作します。
・マップにルートを描画します。
・マップで様々なデータ(GeoJSON データ、KML データ、GeoRSS データ、フュージョン テーブル データ)をマップで視覚化します。
・マップにポリゴン、長方形、ポリライン、円、マーカーおよび情報ウィンドウを描画します。
・指定された場所にオーバーレイとして画像をマップに追加します。
・ストリートビューのパノラマ画像を追加し、ストリートビュー を操作します。
・球ジオメトリ計算を実行して、角度、方向、距離、面積を緯度と経度から計算します。(ジオメトリライブラリ)
・一連の緯度と経度の座標(「LatLngs」)をエンコードされたパス文字列にエンコードし、エンコードされたパス文字列を一連の LatLngs にデコードします。(ジオメトリライブラリ)
・マップの外観をカスタマイズします。
・マップに公共交通ルート、自転車ルート、交通状況を表示します。(ルート案内サービス)
・徒歩、車、自転車、公共交通機関などのさまざまな移動手段による現在地から目的地までのルートを取得します。 (ルート案内サービス)
・特定の住所の緯度と経度の座標を検索します(ジオコーディング)。
・プレイスの名前、住所、営業時間、ユーザーの評価やクチコミなどのその他の詳細情報を取得します。(プレイスライブラリ)
・住所フォームに自動入力します。(プレイスオートコンプリート)
・複数の出発地点と目的地点間の移動距離と移動時間を計算します。オプションで、徒歩、車、自転車などのさまざまな移動手段を指定します。(距離マトリックスサービス)
・海抜および海底の場所の水深、標高等を確認します。(エレベーション サービス)

Google Places API JavaScript ライブラリ
・多くの場所の最新情報を利用できます。
・カテゴリやタイプまたはクエリ文字列により周辺のお店、サービス、他のプレイスを見つけたり検索したりします。
・プレイスの名前、住所、営業時間、ユーザーの評価やクチコミなどのその他の詳細情報を取得します。

Google Static Maps API
・シンプルで埋め込み可能、コードは最小限のマップです。
・マップの固定画像を表示します。オプションで、マーカー、ポリゴン、長方形、ポリライン、円、カスタマイズされたスタイルを追加します。これは、たとえば、インタラクティブ マップを必要とせず、パフォーマンスやサイズを最適化したい場合に役立ちます。

Google Maps Embed API
・コードや割り当ての制限なく Google マップをサイトに追加できます。
・周辺のお店やサービスやその他のプレイスなど、マップ上の表示可能な地域の検索結果を表示します。
・マップ上の 2 か所以上の指定された地点間のルートを表示します。また、徒歩、車、自転車、公共交通機関、飛行機などのさまざまな移動手段での距離と移動時間も表示します。

Google Street View Image API
・ストリートビューの静的なパノラマ画像を表示します。

ウェブサービス API

Google Maps Geocoding API
・住所と地理的座標を変換します。
・特定の住所の緯度と経度の座標を検索します(ジオコーディング)。

Google Maps Distance Matrix API
・複数の目的地への移動時間と距離。
・複数の出発地点と目的地点間の移動距離と移動時間を計算します。オプションで、徒歩、車、自転車などのさまざまな移動手段を指定します。

Google Maps Roads API
・道路へのスナップ機能によって、正確な経路情報を得ることができます。
・道路区間の速度制限を確認します。GPS 座標に基づいて車両が走行していた道路と、そのパス上でのおおよその制限速度を特定します。
・車両が走行した道路を確認します。一連の GPS 座標を、車両が走行していた可能性が最も高い道路にスナップします。

Google Places API Web Service
・多くの場所の最新情報を利用できます。
・地理的位置の緯度と経度の座標を住所に変換します(リバース ジオコーディング)。
・カテゴリやタイプまたはクエリ文字列により周辺のお店、サービス、他のプレイスを見つけたり検索したりします。
・プレイスの名前、住所、営業時間、ユーザーの評価やクチコミなどのその他の詳細情報を取得します。
・含まれていないお店やサービスを Google マップに追加します。
・プレイスや Google+ のデータベースからビジネスやその他の有名スポットの写真を見つけます。

Google Maps Time Zone API
・世界中の場所のタイムゾーンデータを利用できます。
・場所のタイムゾーン名、タイム オフセット データ、夏時間を確認します。

Google Maps Geolocation API
・携帯電話の基地局や Wi-Fi ノードからの位置データを利用できます。
・モバイル端末クライアントが検出できる携帯電話の基地局や WiFi ノードの情報に基づいて位置と精度範囲を返します。たとえば、GPS が機能しない場合に役立ちます。

Google Maps Directions API
・複数の地点間の道順を特定します。
・徒歩、車、自転車、公共交通機関などのさまざまな移動手段による現在地から目的地までのルートを取得します。
・A 地点から B 地点までのルートを取得します。

Google Maps Elevation API
・世界のあらゆる地点の標高データを利用できます。
・海抜および海底の場所の水深、標高等を確認します。

Android

Google Maps Android API
・ネイティブ Android アプリ向けのマップです。
・マップにポリゴン、長方形、ポリライン、円、マーカーおよび情報ウィンドウを描画します。
・指定された場所にオーバーレイとして画像をマップに追加します。
・アプリケーションにスタンドアロンのストリートビューのパノラマ画像を追加し、パノラマ画像の場所を設定し、ストリートビュー カメラ(視点)を操作するなどします。
・アプリに Google マップ検索フィールドの入力を予測して検索する動作を追加します。(プレイスオートコンプリート)
・住所フォームに自動入力します。(プレイスオートコンプリート)
・含まれていないお店やサービスを Google マップに追加します。
・プレイスや Google+ のデータベースからビジネスやその他の有名スポットの写真を見つけます。

Google Places API for Android
・ユーザーが多くの場所の情報にアクセスできます。
・カテゴリやタイプまたはクエリ文字列により周辺のお店、サービス、他のプレイスを見つけたり検索したりします。
・端末の現在地にあるお店やその他のプレイスを取得します。

iOS

Google Maps SDK for iOS
・ネイティブ iOS アプリ向けのマップです。
・マップにポリゴン、長方形、ポリライン、円、マーカーおよび情報ウィンドウを描画します。
・指定された場所にオーバーレイとして画像をマップに追加します。
・アプリケーションにスタンドアロンのストリートビューのパノラマ画像を追加し、パノラマ画像の場所を設定し、ストリートビュー カメラ(視点)を操作するなどします。
・URL スキームを使用してアプリ、電子メール メッセージ、ウェブページから Google マップ モバイルアプリを開きます。ルート案内リクエストで iOS 用の Google マップを起動すると、ユーザーはアプリからターンバイターンのナビゲーションに簡単にアクセスできます。
・アプリに Google マップ検索フィールドの入力を予測して検索する動作を追加します。(プレイスオートコンプリート)
・住所フォームに自動入力します。(プレイスオートコンプリート)
・含まれていないお店やサービスを Google マップに追加します。

Google Places API for iOS
・ユーザーが多くの場所の情報にアクセスできます。
・カテゴリやタイプまたはクエリ文字列により周辺のお店、サービス、他のプレイスを見つけたり検索したりします。
・端末の現在地にあるお店やその他のプレイスを取得します。


Google Maps APIでは多くの種類のAPIを使用することができます。APIを組み合わせて使うことで、目的にあった地図の使い方、そしてより多くの表現をすることが可能となります。
このサイトでは、Google Maps JavaScript APIを中心にこれらのAPIについての基本的な使い方から便利なライブラリまで、幅広く説明してきます。


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